SPI "War in Europe" (WEU) 5th Edition
Scenario Addendum:
Operation Weserübung-Nörd
Order of Battle:
「北部ヴェーゼル演習シナリオ OOB」

「作成途中での公開」となっていることのお詫び

SPI ｢War in Europe｣での「ヴェーゼル演習」の扱い

1. 空挺中隊ような「中隊規模の部隊の登場」を想定していない。
2. 「ドイツ軍は上陸侵攻ポイントを10/39より生産すべきもの」としており、ゲームシステム上は史実のヴェーゼル演習作戦開始時期までに上陸侵攻ポイント完成が間に合わない。
3. 「大隊規模への部隊分割」による「上陸侵攻ポイントの分割使用」を想定していない。

1. 「道路」の重要性について、充分な考慮がなされておらず、地図上に「道路」が存在しない。
   　ノルウェーの国土のほとんどが「山岳地帯」である。山岳地帯を通り抜けるに当たり、「山岳道路」を通るか否かは進撃速度や補給体制に大きく影響する。しかし、「ゲーム地図上に山岳道路が存在しない」ということは、「ゲーム上、山岳道路を一切利用できない」ということだ。「道路は重要な進撃路/補給経路」であり、「ゲーム地図に道路は反映されるべきもの」だ。これが無視された最大の理由と言えよう。
   　⇒「地図に対する道路の追加」
   
2. 両軍の「上陸侵攻能力：AMPFポイント」について、充分な考慮がなされていない 。
   　AMPFポイントについて、イギリス軍のLSI/LST、ドイツ軍のMFP、アメリカ軍のLSTの区別が必要である。
   　⇒「艦船能力一覧表:NAVAL Unit Ability Chart」の作成
   
3. 「ドイツ軍海軍ポイント」について、充分な考慮がなされていない。
   　「外洋(大西洋)に出る能力があるSURF Ⅰ＝戦艦・重巡洋艦」と「外洋(大西洋)に出る能力がないSURF Ⅱ＝軽巡洋艦・駆逐艦」 に分け、それらの影響力について明確化する必要がある。
   　⇒「艦船能力一覧表:NAVAL Unit Ability Chart」の作成
   　海軍戦闘結果表の作製(考慮中)
   
4. WiEデザインには無かった「空輸による補給」・「港を介した補給」など、「全般的な補給システム」について、充分な考慮がなされていない。
   　「補給網」について全般的な明確化が必要である。 (作成中)
   
5. WiEデザインを踏襲することを優先して、「ヨーロピアン・ゲージ鉄道」について、充分な考慮がなされていない。
   　「鉄道の支配権」･「鉄道の修復」･「ゲージ変換」について明確化が必要がある。 (考慮中)
   
6. 上陸作戦について、複数の上陸方法が考えられ、その全てについて充分な考慮がなされているとは言えない。
   　「敵の存在の有無」・「港湾への接岸」と「上陸可能海岸」の違い・「複数波での上陸」などについて明確化する必要がある。(考慮中)
   
7. 「空挺降下」と「強行着陸」の違いが明確ではなく、明確化する必要がある。(考慮中)
   

北部ヴェーゼル演習シナリオ ドイツ軍　Order of Battle

北部ヴェーゼル演習シナリオ ドイツ軍補給網

北部ヴェーゼル演習シナリオ 連合軍　Order of Battle

北部ヴェーゼル演習シナリオ 連合軍補給網

ノルウェー軍歩兵師団<3-4> Inf.Dv.に対する修整

スウェーデン軍カラー完全ブランクユニットの活用について

ノルウェー軍の初期配置

ノルウェーを取り巻く状況

1. 歴史どおり、ドイツ軍が先制する。連合軍は、ドイツ軍戦艦だけに注目し、「ドイツ軍にはノルウェー上陸作戦計画がない」ことを前提にしてドイツ軍輸送艦隊を無視する。その結果、ドイツ軍の「北部から南部に至るノルウェー全域に対する上陸」に成功し、連合軍は完全に後手に回ることとなり、「R4計画」を変更してNarvik近隣地域並びに中間地域に上陸する。
2. ドイツ軍が先制する。連合軍は、ドイツ軍輸送艦隊に注目し、北部から南部に至るノルウェー全域に対するドイツ軍上陸阻止を図る。連合軍は可能な限り「R4計画」に沿う形でノルウェー上陸を目指す。
3. イギリス・フランス連合軍が先制する。連合軍は「R4計画」どおりに北部から中部ノルウェー各所に対する上陸を敢行する。ドイツ軍は後手に回り、「ヴェーゼル演習作戦」を変更して「ノルウェー解放軍」として南部ノルウェーに進軍する。
4. イギリス・フランス連合軍が先制する。連合軍は「R4計画」どおりに北部から中部ノルウェー各所に対する上陸を敢行する。「ドイツ軍にノルウェー上陸作戦計画がない＝ヴェーゼル演習作戦を全く準備していなかった」とすると、完全に後手に回り、「連合軍上陸後にノルウェー解放軍の編成し始め、数週間後に南部ノルウェーに進軍する」ことになる。

第６師団動員後の状況(第１ゲームターン)と完全動員(第２ゲームターン)

1. 歴史的には、「ヴェーゼル演習作戦によるドイツ軍の侵入に対して、Narvik守備隊は闘うことなく直ちに降伏」した。そのため、「Case1」においては、「Narvik守備隊は上陸戦闘を行わずに直ちに除去する」ことができる（「Historical Scenarioをプレイする」上ではNarvik守備隊の配置を省略し、初めから配置せずにおいても良い)。 他のノルウェー軍歩兵基幹部隊は、ドイツ軍の上陸攻撃に必ず対抗する(歴史的にはほとんどが降伏し、ゲーム上は全滅の戦闘結果となる)。「オスロを脱出した王室警備大隊」は、「完全動員」となることはできない。「Oslo脱出後の王室警備大隊」は、連合軍と合流して「連合軍保護下」となった場合にのみ配置を省略できる。
2. 「Case２」においては、「[37.5]枢軸軍の外洋領域での海上移動」に従わなければならない。ドイツ軍は６ポイント以上のSURFが存在しなければ、上陸失敗となる可能性がある(ここで示したOOB上は、ドイツ軍は７ポイントのSURFが存在し、必ず上陸成功となる)。 上陸成功となれば「Case1」と同様の措置となる。([37.5]に変わるルールは現在考慮中)
3. 「Case３」においては、イギリス・フランス連合軍が先制したことにより、ノルウェーは「枢軸側として参戦」する。「イギリス・フランス連合軍の攻撃があった場合、ノルウェー全軍がイギリス・フランス連合軍に対して抵抗する予定であった」ともされており、Narvik守備隊及びTrondheim守備隊は連合軍の上陸攻撃に必ず対抗する（いずれも、ゲーム上は全滅の可能性が高い）。一方、連合軍からの攻撃を受けなかった南部ノルウェー軍歩兵基幹部隊は、その根拠地の占領を免れることとなって第２ゲームターンの増援/補充/再編成フェイズにおいて完全動員状態となることができるだろう。ヴェーゼル演習作戦部隊として準備されていたドイツ軍部隊は何の妨害なしに直接オスロや南部ノルウェーへと「友軍」として進軍できる。王室警護隊はOsloに留まって「ドイツ軍のオスロ進軍とともに保護下」となって省略でき、第２ゲームターンの増援/補充/再編成フェイズにおいて完全動員状態となることができるだろう。
4. 「Case４」は、イギリス・フランス連合軍が先制に対して「直ちにドイツ軍のノルウェー派遣が行えない」だけであり、ノルウェー軍部隊については「Case３」と同様の措置となる。Trondheimに上陸した連合軍が南下し、連合軍によるOslo占領は起こり得る。Trondheimの以北のノルウェー軍は非補給状態となって最終的にNarvikが連合軍によって占領されるだけでなく、スウェーデンの鉱山も連合軍に占領される恐れがある。連合軍に占領されたであろうNarvikの奪還には、その途中にあるTrondheimの奪還も含まれ、それ相応の時間がかかることになるだろう。 これこそが「R4計画」の根本である。ドイツにとっては正に最悪の事態となるだろうし、この解決には何が求められるのだろう…。それこそが、「ヒトラーが見出した結論」だった。

ノルウェーに関するヒストリカル・コメント

What If

• ドイツ軍はバルト海領域内に固有の1海上輸送ポイントを持っている([32.14]他)。
• 「北部ヴェーゼル演習」は、「[37.5]枢軸軍の外洋領域での海上移動」の対象となる。
• ノルウェー南部の一部地域が距離的にドイツ本国・占領後のデンマーク領域から12ヘクス以内の位置となり、「[37.9]大規模な空軍移動妨害」の対象外である。
• バルト海の凍結は13～４サイクルとされている（[77.4]）。しかし、ノルウェー国内の港は「凍結港の指定外」にあり、凍結の影響を受けない。

「北部ヴェーゼル演習シナリオ OOB」によって何が変わるのか

1. 「北部ヴェーゼル演習シナリオ」開始時点で、ドイツ軍は７ポイントの「SURF Ⅰ」ポイントを持つ 。これにより、たとえ[37.52]に従ったにしても海上輸送の成功率は100％となってしまった。
2. 実際の損害状況を鑑みると、[37.53]での「一律喪失」を改めなければならない(考慮中)
3. 頓挫に至った上陸と補給について許可する方向で明確化しなければならない(考慮中)

「北部ヴェーゼル演習シナリオ」用追加特別ルール一覧

"「北部ヴェーゼル演習」シナリオOOBおよび特別ルール"の二次利用について

• 先に作製した各国の「戦力段階一覧表」に基づいてシナリオ用ＯＯＢを作製しました。「北部ヴェーゼル演習」シナリオOOBについて、ホームページ化したことによって著作権を放棄するものではなく、全ての権利を留保します。そのため「商業的な利用」は禁じます。許可無く商品化し、販売しないでください。インターネットやSNS等での再配布を禁じます。
• 「戦力段階一覧表」に基づく「追加ルール」や「新シナリオOOBとシナリオ用特別ルール」は誰もが自由にHome Maid Ruleとして作成し、公表していただいてかまいません。但し、Home Maid Rule作成者は事後の質問対応などを自ら行ってください。このホームページで公表した内容に関するものついてのみ質問対応を行います。

• 「南部ヴェーゼル演習シナリオ」
• 「南部ヴェーゼル演習」ヒストリカル・コメント
• ドイツ軍戦力段階一覧表(6th.Ed.)
• 既存ドイツ軍ユニットの転用