SPI "War in Europe" (WEU) 5th Edition
Units Remake for 2nd Ed. Units:
2nd Ed.既存ユニットの転用

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初期戦闘力(完全戦闘力)が少数値(分数値)となる戦闘力を持つ部隊

　フランス軍ユニットのように、戦力段階表において初期戦闘力(完全戦闘力)が少数値(分数値)となるユニットが存在する。このようなユニットについては、戦闘力に下線を引いて明示する。

「少数値(分数値)となる戦闘力」の影響

  1. 戦闘力比計算
  2. 戦闘力損失

無線装備や補給段列を欠いた部隊

　フランス軍ユニットのように、無線装備や補給段列がその編成内部に存在しない部隊が存在する。このようなユニットについては、移動力に下線を引いて明示する。

「無線装備や補給段列を欠いた部隊」に関する特別ルール

  1. 連絡線(電話線)の維持
  2. 補給線の維持
  3. 移動に対する影響
  4. 戦闘に対する影響
  5. 降伏に対する影響

騎兵部隊の許容移動力(MA)の一律変更

　ゲーム上、「徒歩で歩く一般歩兵師団」よりも「馬上の騎兵師団」が許容移動力(MA)が少ない、というのはどういう理由によるものだろう。「騎馬機動力として二次移動が許されている」ことよりも、「３MAしかないことから敵ZOCから脱出できない」、ということの方が問題だ。
　「騎兵の本質」は「軽快な機動力」と「騎馬突撃による突破力」にあるはずだ。そこで、「騎兵部隊のMAを6MAへと一律に変更」することとした。

「騎兵」に関する特別ルール

　馬糧を得なければ「騎兵」としての存続ができないなど、「騎兵に関する特別ルール」の影響を受ける。「無線装備や補給段列を欠いた部隊」に関する特別ルールも影響する。
  1. 連絡線(電話線)の維持
  2. 補給線の維持(馬糧)
  3. 移動に対する影響
  4. 戦闘に対する影響
  5. 降伏に対する影響

移動補給部隊ユニットの一律変更

　ゲーム上、「移動補給部隊」に与えられているMAは「1MA」である。アフリカ作戦をプレイする時、この事は大きく影響する。イタリア軍移動補給部隊をドイツ軍は利用できないため、どのようにして補給網をドイツ軍DAKは構築したら良いのだろう。ドイツ軍だけでなく、イタリア軍やイギリス軍にも、同じ事が言える。大規模港あるいは中規模港を補給策源地とし、そこから移動補給部隊を連ねた補給網を形成しなければならないわけだが、移動補給部隊の移動が遅々として進まないため、迅速な補給網形成はできない。そのため、大規模な機動展開は期待できない。

名称 Unit Name the front the back
移動補給部隊/－ Mobile Supply Unit/－ <(1)-1>Sup. －
補給拠点/
移動補給拠点		 Static Supply Unit/
Mobile Supply Unit
(Moving Mode)		 <(1)-1>St.Spl. <0-10>Mb.Spl.

「移動補給部隊」に関する特別ルール

  1. 輸送モード
  2. 連絡線の維持
  3. 補給線の維持
  4. 補給拠点の設置
  5. 補給拠点設置後の補給規模(補給段階)の変化
  6. 孤立
  7. 移動に対する影響
  8. 戦闘に対する影響
  9. 降伏に対する影響
  10. 捕獲
　補給拠点は、作戦準備/完遂において重要であり、その機動性と物資の蓄積度によってそれぞれの補給拠点の補給能力が決定づけられるはずである。オリジナルルールで与えられた「1MA」は、むしろ「恒久的な大規模補給拠点の移動」を示すものであるはずだ。

空軍ユニットの一律変更

　ゲーム上、空軍(AP)ユニットの大半が「1AP」ユニットである。「5AP」ユニットも存在するが数が少なく、生産状況/増援状況によっては配置に必要とされるポイント数に対して不足する可能性がある。そこで、裏面を次のように修整する。

名称 Unit Name the front the back
1 空軍ポイント/－  1 Air Point/－  1 AP (1 AP)
5空軍ポイント/－  5 Air Point/－  5 AP (5 AP)
1 空軍ポイント/
3 空軍ポイント		  1 Air Point/
 3 Air Point		  1 AP  3 AP
5空軍ポイント/－  5 Air Point/－  5 AP 10 AP
　これにより、8APの配置には、「1APx3＋5APx1」ではなく、「3APx1＋5APx1」となる。より少ないユニットを用いて効率的に表現できるようになる。余裕ができたことにより、「『野戦飛行場』を示すためにの地図上配置」も可能となる。

空軍ポイントの生産

　空軍ポイントの生産には、「１巡で生産可能な場合(再建)」と「２巡を要する場合(新規)」がある。スパイラルでは「表面(Face-Up)」と「裏面(Face-Down)」で区別するように指示されている。それを、生産スパイラル中心側への「上向き」と「下向き」で区別する、と改める。
NEW
(1/2)		 Rebuild
&
NEW
(2/2)

　以上のように、既存部隊ユニットの一部を「転用」する。これによる、ユニット数の変化はない。
　「新たに追加された部隊の能力」については、別項で論じる
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